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つじお

Author:つじお
旅に惹かれ始めた。
どんな旅になるのか、どんな結果が待っているのか。
まるで想像がつかない。

今までの人生の中で、まるで想像がつかないことを
僕はしたことが無い。
初めて『夢』という言葉と向き合うことになった。
僕は初めて、人生を生きることにしたのかもしれない。

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マレー鉄道

列車は、まるで徐行運転のようにゆっくりと、ゆっくりと進み始めた。

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窓を流れる景色に、ただただ意識を向ける。日本となんら変わらない、名鉄の窓から広がる風景と、大きな違いは無い。そんな気もしていた。


小さな集落を、何度も何度も通り過ぎる。そこで日傘をさして立っている女性、スクーターに乗って真っ直ぐに続く道を走る男性、畑のような田んぼの中で、食事を貪る水牛、手を振るおじさん。


僕の記憶には、ほんの一瞬しか残らない、それでいて確かにそこに生活している彼らが、次々と車窓に映されていった。


列車の速度のように、ゆっくりと流れる時間が、そこにある感じがした。スローライフ。歴史には刻まれない、ひっそりとした生活。


生きる意味。
彼らはどう考えているんだろう。
僕は彼らに、あなたが生きる意味を考えようよ、なんて言う気はさらさら起きないんだ。


人生の目的。Life of purpose.
彼らはどう考えているんだろう。
それこそ、とても単純で明快な答えが返ってきそうだ。
知らねえよ、かもしれない。
そう言える強さが、僕は欲しいのかもしれないな。


イミグレに向けて、記入用紙が配られた。初めての陸路での国境越えになる。


列車が停車する。
国境の駅で、僕たちは全員出国と入国の手続きをする。
マレーシアとタイの友好状況は格別に良いのだろうか。なんともあっさりとイミグレーションでの手続きは終了した。


30分も立たないうちに、全員が無事手続きを済ませ、列車は再び動き出した。


タイだ。
3カ国目、タイに入った。


夕食のメニューが配られる。
高いと聞いていたけど、それほど高いとは感じなかった。ペナンの夕飯と同じくらいの価格。160THB(約480円)


両替屋も列車を徘徊している。
レートもそんなに無茶苦茶悪くないので、少額だけれどもバーツに変えておいた。夕飯のために。
(1RM=9.6THB)


イミグレにはデューティーフリーもあってビールが売っていた。
350ml缶のTiger Beerやカールスバーグが3RM(90円)


マレーシアから来るとこの価格は驚きだ。てか、フィリピンと同じぐらい...安い。


そんな訳で、缶ビールを身体に流し込みながら、流れ行く景色を観て、夕食を待つ。贅沢なひとときだなと想う。


ふと、向かいの席に真っ赤な世界が現れた。夕焼けに染まる空が、情景をさらに盛り上げる。
本当に真っ赤な空。ふと、アフリカの草原でこの夕陽を見たら。
そう想った。


アフリカのそれを見ると、
涙が溢れ、世界観が変わる。
そんな話を聞いた。
この旅が終わるまでは、やっぱり死にたくないな。
当たり前のことを、僕は真剣に想ったんだ。


出て来た夕飯は、思いのほか美味しくて、やっぱりタイも食が魅力的だという話は本当のようだ。
早くも期待に染まった心が湧き踊っていた。

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そして、手慣れた素早さでベッドメイキングをするおっちゃんが現れる。間違いなくゲイだ。


いよいよ、列車で夜を越す。
考えてみれば、初めての経験だった。今の今まで、全く気づかなかったけれども。


外の景色も疎らな灯りがたまに横切るだけになった。


こんなときに、やっぱり『くるり』がしっかりと寄り添って来る。BGMは、「東京」。


僕がタイの地に最初の一歩を踏み出すのも、もう間も無くのことだ。

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2013.09.24


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ジョージタウン4日目〜マレー鉄道

エアコンの寒さで目が覚める。
どうやら、二日酔いにはなっていないみたいだ。
お腹も空いたし、今日もいつものように宿のセルフサービスの朝食を食べに向かう。


今日でジョージタウンを去る。
その事実が僕を感傷に浸らせる。
ただひとつの地を離れるのに、これ程の気持ちになるものなのだろうか。
わずか4日しか滞在していないというのに。


時間とは、もしかしたら自分の記憶を凝縮するためのものなのかもしれない。
長い年月をかければ、その記憶は素晴らしいもの以外削ぎ落とされ、まるで推敲されてゆくかのように鮮やかに生まれ変わる。


ただ、時間をかけずとも、その強烈な印象や自らにとっての特別な想い、そしてめくるめく出逢いがあれば、その記憶はすでに完成しているのかもしれない。


だから僕にとって特別な場所になったんだろう。

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朝食を食べ終えると、
僕はショージたんを返しに向かった。車輪に換算して、およそ4回転程の距離にあるレンタサイクルへ。


その後、パッキングを終えた僕は、少しだけ昨日の日記を書くための時間を取った。


昨日の彼らは、もうここにいない。朝5時半に出ると言っていた。彼らが占有していたひとつのドミトリーを横切ると、なんとも寂しい風景をカーテンの合間から覗かせていた。


そして、僕もこのゲストハウスを出る。二段ベッドの下に寝ていたUK出身の香港在住エンジニアにお別れの挨拶が言えないで行くことになるなぁ、なんてことも想った。


フェリー乗り場まで歩いた。
相変わらず焼けるような暑さだ。
昨日と変わらない景色だ。
これからも、この街は今日と同じように、今までと同じように、昨日から今日へ、今日から明日へと続いていく。
僕が居ようが居まいが、それは決して変わらない。
その事実が、嬉しいようで悲しかった。


フェリー乗り場には、相変わらず日本人が居なかった。ペナンに来る日本の旅人は少ないのだろうか。


そういえば、昨日の彼らの一人の言葉を想い出す。


タイは、昔のタイじゃなくなってしまったよ。旅人に優しい街だったのにね。
旅人の街っていう意味では変わらないんだけれど。
少しクレイジー過ぎるんだ、今のタイは。


それに比べるとマレーシアは昔のタイのようなんだ。ここは、旅人に優しい街だ。特にペナンはね。
だから、私たちはマレーシアが大好きなのさ。

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なんだか、その言葉を想い出すと。有名になることで失われていくものの大きさを想う。これからバンコクは、カオサンロードに向かうミーハーな僕が発する言葉だからこそ、意味があるんじゃないかなって。


旅人の聖地は、今どうなっているんだろう。僕の目に、どう写るんだろう。そして、何故そこまで言われているカオサンに、それでも僕は向かうのだろう。


明日になれば、きっと何か分かると信じて。


マレー鉄道

マレー鉄道の駅は、フェリーでButterworthに着くと連結してそこにある。


待合室は、旅人で賑わっていた。
ジャグリングを披露する西洋人、透き通った青い目の白い肌の女性、駅の場所を聞いてきたローカルのカップル、個性溢れる人たちの集まる部屋だった。


僕はといえば、日本代表として、物思いにふけっていた。
スキマスイッチのアコースティックバージョンのベストを聴きながら、星野道夫の「旅をする木」を読み始めた。

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心が透き通っているのが分かる。
星野道夫の紡ぐ言葉のひとつひとつに、僕の心は簡単に揺らされていた。良い状態のときの自分である。


そして、時刻通りに僕は電車に乗りこんだ。僅か2両しかないことに驚きながら、そしてそれ故に何処かアットホームな雰囲気が車内に出来上がっていたことに微笑しながら、出発の時を待った。

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バンコク行きの列車は、ゆっくりと走り出した。


2013.09.24

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ジョージタウン3日目

朝一番に、フェリー乗り場にあるマレー鉄道のチケットカウンターへ。
相方のショージたんと共に。
しかし、開いていない。時刻は、9時30分。
向かいのお店のひとに聞いてみる。


「10時30分に開くよ。」


相方ショージたんの返却時刻じゃないか…
困った僕は、一度宿に戻り、作戦を立てることとした。



で、結局。

ショージたんをもう一日延長して借りるという安易な作戦へ。
はっきりいって、もうおしりが悲鳴をあげていたし、
ショージたんをもう一日借りる理由はどこにもなかったけれど、
いかんせんフェリー乗り場までの道のりは遠く、歩きではきつい。
なぜなら、ここジョージタウンの昼の暑さは、尋常では無いのだ。
実際、フェリー乗り場まで行って帰って来ただけで、僕はシャワーを浴びることになった。


マレー鉄道のバンコク行きは、ネットでは予約が出来ないようだ。
理由は、Butterworthより北になると、タイ鉄道が管理しているから。
そして、タイ鉄道も同じく、ネットでの予約は出来ないらしい。


宿でその情報を把握した僕は、じゃあやっぱり窓口にもう一度行くしかないなと。
そう、静かな決意をした。
そして、ゆっくりと、この2日間お世話になった寝床へと潜り込んだ。
10時30分って言ってたけど、ここはアジアだし1時間ぐらい遅れて開店する気も、
しないでもない。もう往復はしたくないので、昼頃にのこのこと出掛けることにした。


もうひとつの懸念は、マレー鉄道の予約状況だった。
3日後まで席が取れないとか平気であるみたい。多分、シーズンとかもあるんだと想うけれど。
なので、ドキドキしていた。明日のチケット取れなかったらどうしようかなぁと。
宿変えるか変えないか。
どこか遠出をするかしないか。
そんなたわいもないことに頭を巡らせていた僕は、案の定一睡も出来ず、昼を迎える。



チケットの行方

そして、お昼になり、チケット窓口へと駆け込んだ。
おぉ、開店してる。やっと、シャッターの開いた状態の姿を見ることが出来た。
そして、チケットを購入したい旨を伝えると、はーい、いつですか〜。的なノリ。
ん〜、明日とかどう?やっぱ無い?そんな感じで聞いてみると、
はーい、明日ね〜。的なノリ。


拍子抜け。という言葉を人生で久々に使わせて頂く。
そして、向かいのお店の店員さんに、さっきはありがとうのスマイル。
彼もあぁさっきの坊主かと言わんばかりの飛び切りのスマイル。
こういうとこがさ、好きなんだわさ。ジョージタウン、てかマレーシア。てかアジア。


肩の荷が下りた僕は、お腹も空いていたので、
初日の夜にお世話になったナシカンダー屋さんへ。
…もう、やっぱりめちゃめちゃ美味しい。
ジョージタウンもうちょっと居たい〜、日本人の旅人全然いないけど。


お腹も満たされた僕は、宿に戻りネットにかぶりついた。
暑すぎて、もう外に出るのはよそうと想った。
こういう一日に、少し罪悪感を感じる僕は、まだまだ社会の習性が抜けきっていないなぁと。
何をしてても良いという状況で、これでいいのかなって想う自分の、
決意の弱さとか、自信の無さとか、真面目さとか。
色んなものが浮かんで来た。


そして、旅人のブログを読んでいたら、
言葉遣いがいささかいかがなものだろうかと想うコメントがそこにあった。
はっきりいって、僕には彼らの行動が理解出来ない。
というか、嫌い。
もちろん、否定的なコメント(主観的にそう感じるだけかもしれないけれど)はときに必要だと想う。
ただ、伝え方ってあると想う。
感情的になって荒いコメントを書くひとが、僕はどうしても好きではない。


そんな少し憂鬱な気持ちのまま、夜を迎えた。
今日の夕食は、どこにするか決めていた。
日本食は、焼き鳥屋さんである。

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初日の夜、ビールを飲もうとフラフラしていた僕に声をかけてくれたオーナーのお店。
日本人が恋しかった僕は、最終日だし、少し高いかもしれないと想いながらも、そこに行くことにした。

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美味しかった。
アサヒの生ビールとか、くぅ!
泡もクリーミーだったし。
でも、意外とカールスバーグの生の方が美味しい気もしたのは何故だろう。

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お店には、日本人の駐在の方が2組入って来た。
そして、仕事の話に華を咲かせている姿を見て、僕はふと想った。
懐かしく、それでいて、今となっては、確かにあの頃もかけがえのない時間だったんだなぁと。


同僚と仕事後に仕事の話を飲みながらする。
うんざりする程、繰り返して来たこの行為が、今ではたまらなく愛おしい。
そんなもんだろうか。


でも、あの環境に戻りたいかと言われると、
僕の気持ちは、NOだった。
懐かしむ気持ちはあっても、そこに戻る気持ちは僕の中には無いみたいだ。


そんな黄昏れた気持ちで宿に戻ると、
西洋人達がバルコニーで飲んでいた。


最終日ともなると、ちょっと混ざりたいなぁと想ってしまう。
Helloから始まる会話を経て、僕はその場に一緒に居させてもらった。

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不思議だった。
3ヶ月前まで英語が大嫌いで、喋ることなんてままならなかった僕が、
海外のひと達と輪になって話をしている。


もちろん、僕が話す言葉はそんなに多くないし、
自分から話題を作れる程のスピードも無いんだけれど。
会話に何も困らない程度まで、ちゃんと成長している自分を肌で感じて、
それがなんだかじんわりと心に染みたんだ。


彼らは、3週間のバカンスでマレーシアに来ていて、
今日はバナナボートに乗って来たと言う。
そして、1人バナナボートにはじき飛ばされた衝撃で、本日入院したらしい。
その病院が、ペナン島で最も景色が綺麗なんじゃないかってぐらい綺麗だったとか。


そんなたわいもない話から、
海外に移住する話とか。


日本人の誠実さや、いつもYesばかり言ってるよねって話。
ちなみに彼らは、Nintendoのヨーロッパ支部?なのかな、で働いているそう。
だから、上司には日本人もいるし、彼らを見ていてそう想うんだとのこと。


どこに行っても、日本人は日本人なんだなぁって想った。
そしてその印象はすごく良いものが多い。
聞いていて嬉しいし、自分もそのイメージに恥じない態度で海外の人と関わりたいなって想う。


12時ぐらいまで話をして、
僕らは眠ることにした。
彼らは、明日からプルフンティアン島に行くらしい。
僕は、ここに来る前にその島に行っていたことも伝えた。
そして、明日タイへ向けて旅立つんだと言うことも。


一期一会。
そして、今の時代はFacebookやネット環境で繋がっていられる。
また会える。
そう想えるのは、そんなところが大きく手伝っているんだろう。
だから、寂しさは和らぐし、未来への希望も広がっていく。
世界中に友人や知り合いがいる。
そんな夢のような話を、僕は今、現実として目の当たりにしているんだ。



さぁ、明日はいよいよタイに向けて旅立つ日だ。
また来よう。ここは素晴らしい街だ。そして、僕は心からマレーシアが大好きだ。


2013.09.23


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ジョージタウン2日目〜壁画のお話〜

大音量のいびきと、隣の部屋の西洋人達の談笑に悩まされ、せめてミスチルを聞きながら目を閉じることにした。


そして、僕は寝不足のまま、朝を迎えることとなる。


相方を見つけた。

昨日、宿の従業員に予めリサーチしておいた貸自転車屋に向かった。徒歩で、そうだなぁ、およそ15歩。


そう、今日は相方のショージたん(自転車名)と共にここジョージタウンを周ろうという腹積もりだ。
丸一日借りて15RM(約450円)


ショージたんと共に周るジョージタウンは、昨日とは、まるで雰囲気の変化の幅が違った。そして、それでいてスクーターと違って景色の流れに身体がしっかりと追いついている。

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気になるポイントで何度も立ち止まり、一眼レフのシャッターを切る。ここがマレーシアであるという事実が、なんの変哲もないこの行動を、旅らしくさせていた。


本当に、ここジョージタウンの風景は、僕を飽きさせない。


南国を彷彿とさせる景色の中に、突然馬鹿でかい仏像が横たわる寺が現れる。

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さっきまで美しかったその風景は、突然物々しい雰囲気の地域に変わる。

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昭和の時代。そんな言葉が似合う街並みが少し大通りを中にはいればいつまでも広がっている。

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人間らしさを表現している様な街だ。そういえば、フィリピンはマニラでも同じようなことを想ったなぁ。


美しい高層ビルがそびえていたり。自然と調和したがっているかのようなリゾート風景が広がっていたり。昭和の喧騒がここではまだ続いていたり。明らかに腐敗した汚物の蓄積が分かる異臭と景色がさりげなく現れたり。


どれがジョージタウンなんだと言われても、僕には答えられない。
どれもがジョージタウンであって、どれも隠すようなものでもない。どれかひとつに絞らなければいけない訳ではない。


ひとに似てる街だ。


壁画に魅了される

その芸術は、このジョージタウンの街角に、不意に現れる。
そして、観る者の心を、ゆっくりと、柔らかく、麻痺させる。
しばらく、ぼーっと見惚れてしまう。何もいらない。無心がいい。


何が心を打つのか分からないけれど、ただただ僕は深くため息をつくのだった。例えるなら、何か自分にとって大切な、大切にしている価値観をくすぐられている様な、そんな感覚かもしれない。

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少し頭が壁画にやられながら、ふらふらと、僕とショージたんは宿に戻る。


そして、遅めの夕食へと出掛けた。今日は、宿のすぐそばに中国系の屋台街を見つけた。それにしても、一人で飲むビールは、もうこれで終わりにしたい。一口目は美味いが、最後はどこか辛さが残る。


明日は、誰か日本人に出逢えるだろうか。これ程までに日本人を欲するのも、人生で初めてだろう。ただただ、話がしたい。笑いたい。笑って欲しい。


明日は、朝一番にマレー鉄道のチケットを取りにいく。
もし、チケットがしばらく取れない様であれば、僕のジョージタウン滞在は、もうしばらく伸びることになる。
それはそれで、なんだか嬉しい気持ちなんだ。僕は、この街が好きだから。

2013.09.22

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ジョージタウン

クアラルンプールを出た。
深夜バスに乗って。
なんだろう、やっと旅が始まるという感じがして、
僕はとてもそわそわしていた。


そして、わくわくもしていた。
ただ、バスは、あろうことか予定していた目的地を大きく外れて、
見知らぬ土地で、僕を降ろした。時刻は朝4時。
まだ僕は、その事実を知らない。


どこだろう、ここは。

降りてすぐ、タクシーの客引きがやってきた。
僕は、フェリーに乗るから、タクシーには乗らないよと告げる。
残念そうに、そして不思議そうに去っていく彼ら。


僕は地元の人らしいお兄さんに、フェリー乗り場はどこかと訪ねる。
お兄さんは、とても不思議そうにこう答えた。


「ここから1時間ぐらいかかるよ。」


よくよく話を聞いてみると、
バスは、僕の目的地に随分前に到着し、
よく知らないこの場所を終着駅として、到着したという。
てっきり終点が目的地だと想っていた僕は、がくぜんとした。


周りにいた地元のひと達、タクシーの客引きが集まってくる。
なんだなんだと、お兄さんにマレー語で話しかけている。
そして、状況を皆が把握すると、おっちゃん達は、僕にこう言った。


「6時になれば、Butterworthに行くバスが来る。
チケットはあそこで買えるから、大丈夫。何も問題ないさ。
それまで、ここの待合所で待っていればいいから。」


そういって、タクシーの待合所で待たせてくれた。
そして、何度も何度も確認してくれた。
タクシーに乗らない僕の為に。


もうひとり、友人に会いに来たというおじいちゃんが、
僕をとても心配してくれていた。
色んな人に、こいつは日本から来て、バスがここまで連れて来ちまったんだ。
...らしきことを言っていた。(マレー語でよう分からん。)
そして、彼はこう言った。


「友人がここへ車で来るから。彼がOKを出したらなんだが、6時までどこかで一緒にお茶でもして、
また時間になったらここへ連れてきてあげるよ。」


少し疑いの気持ちもあったが、それもありかなって。
僕も一緒に彼の友達を待っていた。


しばらくして彼の友人がやってきて、彼は友人に状況を説明し始めた。


「ついて来い。Butterworthまで乗せていってやるから。」


ここから1時間はあると言っていた僕の目的地まで、
彼は乗せていってくれるという。たったさっき出逢っただけの僕を。
もちろん、疑心暗鬼な部分はあった。ただ、こっちにはもうひとり、
同じく道を見失った日本人の青年が居たし、2人対2人。そして彼はおじいちゃん。
そんなに危ないことにはならないんじゃないかと、僕は甘えることにした。


そうして、本当に1時間近くかけて、高速にまで乗って、
彼らは僕らを目的地のButterworthまで送り届けてくれたんだ。


「俺も色んな国を旅したことがある。旅の途中、道を失うことも逢った。
そのときの不安な状況は良く分かる。」


最後にそう告げて、彼らは去っていった。
素敵な、本当に素敵な出逢いだった。感謝をしても、しきれない。


きっと、旅の最中に出逢うこうした親切に、
僕は100%相手を信じきって行動出来ることはないかもしれない。
それぐらい、何が起こるか分からないし、自分の身を自分で守るという意識が強い。
それは、とても辛いことだし、なんだか自分で自分が残念になるけれども。
僕にはまだ、100%信じきる勇気がない。
この旅が終わる頃に、僕のこの部分はどう変わっているんだろう。
日本で、ひとを信じることが大切だなんて大声を上げて豪語していた僕が、どう変わるんだろうか。


ジョージタウン

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フェリーに乗り、目的の通りまでバスに乗せてもらった僕は、
早速調べていた宿のひとつを見つけることが出来た。


少し高かったけれど、まだ朝7時ということもあって、
周りに開いている気配の宿が無い。
予想以上にきれいだったこともあり、僕はここGuesrhouseSYOKに泊まることにした。
一泊50RM(約1,500円)

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3時間程の仮眠のあと、僕は街に出た。
街並みは、ヨーロッパのような雰囲気と、アジアの喧噪が、混ざりあったような感じだった。
とても居心地が良い。それでいて、観光地として完全に染まっていない感じが、僕は好きだ。


初日ということもあり、3時間程歩いたあと、僕は一度宿に戻り、
夕暮れの街を見ながら、1杯お酒を呑もうと、外に出た。


ひとりで飲むビールは、美味しいような美味しくないような、複雑な味だった。
女子バレーの日本戦がテレビジョンに映し出されている。
彼女達が、必死に何かと戦っているのを見ながら、僕はのんきにビールを身体に流していた。
不思議な程の罪悪感を感じながら。

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ビールの後、お腹を満たす為に、ナシカンダー屋に入った。
マレー系インド料理が食べられるこの場所。
クアラルンプールでも、何度も足を運んだナシカンダー屋。
相変わらずここもうまかった。

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こうして、僕のジョージタウン初日は、静かに幕を閉じていった。


2013.09.21

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